ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ゲン担ぎ

は・ひ・ふのか第7回公演の楽日。
土曜日の夜は、比較的お客さんが少ない。

開演前、桂氏が楽屋にやってきた。

か「開演中、僕、座っていいですか?」
―いいやん。座ったら?
か「いつも立って見てるんですけど、前の席が空いてるんです。座っていいですか?」
―いいよ。
か「でもいつもと違うことしたら、芝居が失敗するんじゃないかって心配なんです」
―桂氏が立ってても座ってても、失敗するときはするよ。
か「いや、やっぱり、あかんあかん」

結局、いつもの場所で立って観ていた。
桂氏、ゲンを担ぐ人らしい。
おかげで大きなミスもなく、良いステージが届けられましたよ。

お世話になった皆様、足を運んでくださったお客さま、
皆々さまに感謝です。

photo by Nakano Takahiro