ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

EBMワークショップ

今日は勉強会。

A randomized effectiveness trial of a clinical informatics consult service: impact on evidence-based decision-making and knowledge implementation.
Mulvaney SA, Bickman L, Giuse NB, Lambert EW, Sathe NA, Jerome RN.
J Am Med Inform Assoc. 2008 Mar-Apr;15(2):203-11. Epub 2007 Dec 20.

という論文のエビデンスを検証する。

医師、看護師、薬剤師、薬大生、医学図書館員と共に
医学論文を読む。
だけじゃなく、その内容に信頼がおけるかどうかまで踏み込む。
参加者は29名。
5~6人で一つの班に分かれ、話し合う。

う~ん。ついていけるかしら?
とかなり不安だったのですが
主催者の友人があまりに楽しそうだったので、エントリーしてみました。

あのね、雰囲気がとてもよかった。
班にはtutorとco-tutorがいて、話をスムーズに導いてくれる。
アホな意見でもまずは「なるほど」と受けてくれる。

その論文が出した結果が信頼できるか、
「RCT」とか「blined」、「ITT」など検証するための手法があるのだけれど
その言葉が書かれていても、実際に表や図を細かく見ていくと
(あれ?これ、おかしいよね)という数値が出てくる。
なるへそ~。
批判的に吟味するとはこういうことか、とへーへーボタンを叩きっぱなしでした。

最後はそれぞれの立場で、この論文内容
(医療チームに図書館員が情報提供するサービス)について
自分達の現場で当てはめることができるか、生な意見を交わしました。

全国的にも珍しい勉強会で、
東京・愛知・岐阜・奈良・和歌山・神戸・岡山と
全国から名立たるプロフェッショナルが集まっていたのも刺激的でした。

でも一番印象に残っているのは、懇親会の席でマラソン好きなお医者さんが
「いつでも患者さんのところに駆け付けることができるように、病院から走って15分以内の範囲でトレーニングしてる」
という発言ですね。
ちなみに京都マラソンは完走されたらしいです。