昼間、私の向かいに座っているH嬢は難聴の個性を持っている。
(最近は障害とは言わないらしい)
耳は聴こえにくいけど唇を読むので、結構コミュニケーションは取りやすい。
コツさえつかめば、大きな声を出さなくても十分伝わる。
逆に人に聴かれたくない話を音なしで話せるので都合が良い時もある。
そのH嬢が年明け、海外旅行に行った。
帰国してから、なぜかコミュニケーションが取りにくい。
「釣りやな」と聴こえるけど「ジュリアナ」らしい。
「臨床看護」と言っても「慎重?」と聞かれる。
外国の海に潜って感度が変わったのかな?
私のカツゼツが悪くなっているのかな?
ひそかに
「雷鳥は寒かろラリルレロ」
と練習をしてみたりする。