ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

2011奉納囃子に向けて

7月31日(日)にせまった、奉納囃子のための最後の稽古。
平成女鉾清音会の会長として、挨拶。

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前回、花灯路で奉納した時は「鎮魂」として、祈りを込めました。
7月のテーマは「復興」とします。

祇園祭は幾多の災害や戦乱により中断を余儀なくされながらも、その度に復興した祭です。
復興と言っても、元通りにするわけではありません。
目線は常に「次の時代」を見据えています。

祇園祭は「前よりもすごいものを創ろう」の精神により、発展してきました。
大きな災害のあった年こそ、祭りは盛大に行わねばなりません。
私達も、囃子のできる喜び、次の時代を担う気持ちを持って囃子を奏でましょう。

たとえばなでしこJAPAN。
100年前には自転車に乗ることさえ「はしたない」と言われた日本女性が
ボールを蹴って世界一になったんです。

「女性ばかりの新しい鉾で祇園祭参加なんてとんでもない」
と言われる私達ですが
夢を見続けている限り、100年後何が起こるかわかりません。

これだけ秘密特訓を重ねてきたのです。
すばらしい囃子を作ってきたのです。

31日はすばらしい囃子を奏で、聴いている神様や人々に希望と元気を感じてもらいましょう!