ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

着付けの色気

平成女鉾清音会に三宅てる乃先生をお招きして
浴衣着付け講座を開催。

バサッと羽織ろうとしたメンバーを見て
「ダメダメ。それじゃ色気がない。
「浴衣の襟を片手に持って、小指で沿わして羽織ってごらんなさい」
といきなりのダメだし。

着付け動作から色っぽい仕草を教えていただく。

「着物は肌に近いものこそきっちり着なきゃダメ」
「紐は当てるだけでいいの。締め付けなくて沿わせばいいの」
「着物の持ち方にはすべて意味があるの。合理的に説明するから覚えておいてね」
など、意識したことのない動作からきっちり教えていただいた。

おかげですっきり浴衣が着れた。
忘れないようにしなくっちゃ。

三宅先生、山口百恵さんや聖子ちゃんや明菜ちゃんのお正月の着付けも担当されていたそうだ。
「着付け師には、創作のセンスも必要なの。
私も彼女たちに『今年はどんな帯の結び方ですか?』って楽しみにされたのよ」
とおっしゃっていた。

帯の変わり結びのヒントもいただいた。
巷に売っている小物をどんどん活用すればいいらしい。

そういうクリエイティブなところが、若々しい秘訣なんやろうな。
着付けだけじゃなく、お人柄にも学ぶところがいっぱいでした。