父の実家近くの新大宮商店街へ足を向ける。
ここで祖父は乾物屋を営んでいたのだ。
今はその乾物屋はないけれど、「京都一長い」と謳う商店街は健在だ。
「昼行燈」というカフェに入った。
おばあちゃんの家のような、
懐かしい京町家の建物。
靴を脱いで、こたつに入る。
火鉢も焚かれている。
以前、ここに住んでいた夫婦は、茶道と華道を教えておられたらしい。
天井が編まれていたり、炉が切ってあったり、風情がある。
昔あった「だるまや」というおもちゃ屋さんの話など
マスターとまったり会話していると、
後から来られたお客さんも加わって、一家で話しているみたいになった。
ここに以前の住人が住んでいた頃、小学生の私は家の前を通ってたんやろうなぁ。
まさか家の中に入るとは思ってなかったわぁ。
などと、タイムスリップ気分でミルクティーをすすった。