ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

イワシの頭も信心から

京都に住んでいると
”厄除けちまき”やら、”大文字送り火の残り炭”やら、”〆縄”など
軒先に吊るすものに事欠かないのだけど、
今の家に引っ越してきて、
お向かいの戸口を見た時には驚いた。

魚の頭が飾ってあるのだ。

(えっ?!生臭い・・・!!)

と思ってしまった。

(もしやレプリカ?!)

とも思ったけど、どうも生々しい。

節分の行事なんやね。
柊の小枝に焼いた鰯の頭を戸口や門にさしておく風習。
この柊は、葉のとげが鬼の目を刺す、そして鰯の臭いで、鬼(災い)を追い払うという意味が込められている。

平安時代から続いているらしい。
今や、恵方巻かぶりつきの方がメジャーですが。

その家は、〆縄もちまきも飾らないけど、イワシを一年中飾っている。
よく猫が取っていかないものだと感心する。

今年も新しいイワシにチェンジするのかなぁ?
ずいぶん見慣れたけど、やっぱり初日が一番ドキドキするのよ。