ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

かきつばた群

かきつばたが見ごろだって、
群生してるってのを一度見たくてバスに乗る。

上賀茂神社から社家を通って
明神川のせせらぎと共に歩く。

目的地は大田神社
沼地に柵が囲ってあり、
入り口の賽銭箱に「育成料として300円お納めください」とあった。

風が吹くと、サワサワと葉が揺れる。
沼地だけど、すがすがしい。
花の色が深くて、落ち着く。

ここのかきつばたは、平安時代から自生しているそうだ。
尾形光琳の杜若絵のモチーフにもなったとか。

上賀茂に住んでいるAちゃんに
「300円払ったんか?」と聞かれた。
「昔は賽銭箱なかったんやで。」
「道からもよく見えたのに、最近は生垣のように木が茂って見えにくくなった」そうだ。

地元民からすると、(昔からあるもんに、なんで今さらお金払わなあかんねん)
という気持ちになるのかもしれへんなぁ。
ほんでもこの光景は、値打ちあるで。
昔からの自然の物こそ、守っていかなあかん。
300円は惜しうない。
ただ、神社の前で売っていた焼き餅(お茶とセットで300円)は節約したけどね。