ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

詩繍のティムさん

詩繍作家、ティムさんの作品展を見に、鹿ケ谷へ。

飾っていたワンピース、使っているテーブルクロス、着ている服も
斬新で自由な刺繍がほどこされていた。
金糸、ビーズ、真珠、木の実、小石、ウロコ、骨、鳥の羽、ガラスの破片
色々なものが素材として使われるそうだ。

ティムさん本人も金髪で、シャンソン歌手のように個性的。
「あたしの作品は、あたしの言葉なの。だから”刺繍”じゃなくて”詩繍”なのよ」
とおっしゃる。

私が女優と紹介されると
「劇団は大変だろ?あたしも貧乏な時は大変だった。
でもね、表現者は追い詰められなきゃダメ。
毎月24万のマンションに住んでたんだけど、生活費が3000円しかなくてさ。
チーズを買って、その残りで花を買ったもんさ。
タクシーにも乗ってね。
おかげでインスピレーションがバンバン浮かんだけどね。」

さすが芸術家。
貧乏な時に取る行動が違う。
芸術家はインスピレーションが浮かぶと、飯の種になりますもんね。
一番手っ取り早い方法かもしれないですね。