ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

珍味記念日

1月20日は、お誕生日!
平成女鉾清音会の稽古終わりで、お祝いしてもらいました。

笹屋さんでおご馳走!
笹屋はいつもお世話になっているのであまり特別な気分ではないけれど、
「何でも頼んでいいよ」と言われるのは年に1回!
あぁ幸せ、幸せ。

ドンペリはある?」と聞くと「今、切らしてる」とのこと。
「このわたはある?」と聞くと「今日はない」とのこと。
まぁ、蕎麦屋さんなので、当たり前と言えば当たり前だけど・・・。

「このわた」は、私にとって、お正月の味なのだ。
父が、実家の乾物屋に毎年注文して、ちびちび食べていた。
子供には食べさせてくれなかったけど、私も目を盗んでつまんだものだった。
このわた、食べたかったなぁ。

「ほな、これサービスするわ」と笹屋さんが出してくれたのは「くちこ」
これはなまこの卵巣を干したものらしい。
今、Wikipediaで調べたら↓↓↓
一枚作るのに十数キロのナマコが必要であるため、大変高価なものとなる(2008年現在、一枚数千円)
↑↑↑とあった。ひえ~!!

どおりでおいしかったはずだわ。
干物なのに、口どけがいい。
海の深い味がする。

あ~また、この世のおいしいものを知ってしまった。
年を取るって素敵なことね!

*写真は、ずいぶん食べてから撮ったクチコです。