ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

京都音楽博覧会

京都音楽博覧会を聴きに、梅小路公園へ。
くるりが主催している、音楽イベントだ。
12時から19時まで音楽漬け。

出演者は、
ふちがみとふなと
Benn Kweller
矢野顕子
BOGABNO3 feat. らきた
奥田民生
石川さゆり
くるり

時折聞こえてくる蒸気機関車の汽笛と、芝生の匂いの中、
出演者もギター一本、ピアノひとつなどのシンプルな構成で
ゆるいけど中身の濃い音楽祭だった。

お客さんも出演者ごとにがっさり移動するので、
好きなアーティストは結構近くで見れるのだ。

私の目当ては、アッコちゃんとさゆりさん。
アッコちゃんは『夏の子供』から歌い始めた。
夏休みが戻ってきた感じ。
『Rose Garden』は渋かったなぁ。

奥田民生さんが岸田繁さんと協演したのは『息子』

そんなアンプラグドな中に登場した石川さゆりさん!
見事でした。
1曲目の「津軽海峡冬景色」では、若者の多い会場で
手拍子が先打ちと後打ちに2分されはしたものの、
ぐいぐい持って行きました。
「あぁあぁぁあ~」のうなり節と共に「ぉぉ~」とどよめきが沸き起こる。
『桜夜』『京都の通り名』『舟歌組曲』など
一曲ごとに、がらりと雰囲気が変わる。
可愛かったり、色っぽかったり、漁師になったり、ジャンプしたり。
天城越え』は大リーグイチローバージョンでと言うから
心配したけど、しっかり越えました。
最期まで歌い切った後のあの般若みたいな表情、生で見れて本当に良かった。
会場はいつの間にか後ろまで一体になって、
さゆりさんが退場しても余韻が抜け切らず、胸がいっぱい。
しばらくして、「すげー」「すげー」
しまいには「これを呼んだ”くるり”すげー」などと口々に聞こえる。

本当に凄かったよ。
歌に打たれた。
その後のくるりもたくさん聴けたし。
いや~色んな音楽の良さが知れた、いい博覧会でした。