ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

名人芸

桂枝雀さんの落語DVDを見る。
愛宕山」と「貧乏神」

枝雀師匠の落語はかすれ声やし、滑舌も良くない。
でも愛嬌がある。
愛宕さんを登る一八の、しんどそうなこと。
貧乏神の気のいいこと。
思わず声を出して笑ってしまった。

可愛げだけじゃなく、枝雀さんはチラッチラッと冷静な顔も見せる。
しんどそうな一八を上から見下ろす旦那はんの表情。
お金をせびられて、懐を見る貧乏神にほくそ笑む人間。

一人でもサブリミナル効果ができるからすごい。
よっ、名人芸!

それにしても、「しじゃく」と入れても漢字変換してもらえないのは、
もう、そんな時代なんかなぁ・・・。