ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

裸のつき合い

実家の近くに、スーパー銭湯がある。
私が湯舟につかっていると、高校生くらいの二人組が入ってきた。
「その爪むっちゃかわいい~」などと、褒めあっている。
そのうち一人が「私、右と左の目の大きさが違うねん」
「いつもアイプチ使ってるねん」と告白し、
「え~分からへんかった」と衝撃を与えていた。

露天風呂に移ると、その二人組がまたやって来た。
「実は私、差し歯やねん。取ったら歯ないねん」
「他の歯もホワイトニングしたいねんけどな、ほらここだけ白いやろ」
と口の中を見せて
「うわ~、ほんまや」とびっくりされていた。

この二人、裸の付き合いで、秘密も裸にしたようだ。
お風呂に入る前後では、
お互いの見る目もずいぶん変わってしまったんちゃうやろか。
でも暴露するのは体の秘密ではなく、顔に集中してるねん。
体に集中させないために、顔に注目を引きつけたのかもしれへんぞ。