ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

空気を撮る

宣伝美術家の清水俊洋さんと、3時間ほどおしゃべり。
色んな舞台写真を見せてもらった。
金粉ダンスやら能やら暗黒舞踏やら芝居やらポートレートやら。
凄いザンス。
色んな世界があるザンス。

写真としてぐっと来るのは、空間がうまく撮りこまれているヤツですな。
瞬間瞬間の対象を見逃してもいないが、同時に回りも見ている写真が面白い。
野村萬斎さんの三番叟のジャンプの瞬間。
床からの距離に驚き、役者の激しい動きが伝わり、
なおかつブレていないので表情がしっかり分かる。
芸術だす。

今回の『三人姉妹』も、
ゲネリハーサルを撮ってくださった。
舞台横の壁に当たった
照明まで写し込んまれた写真にハッとした。
これは出演者には見えてない景色やったなぁ~。

「空気を読む」って本来はこういう事よね。
あ、この場合はKT=空気を撮る、かしら?