ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

トンビにしゃぶしゃぶ

川床で、しゃぶしゃぶを食べる。
鴨川を渡る風が心地いい。

だが夕方4時なので、結構まぶしい。
紫外線をおでこに感じる。

空にはトンビ。
近頃のトンビは凶暴だ。
川べりでアンパンなどかじろうものなら、疾風のようにかすめ取られる。
いわんや霜降り肉をや。

皿に盛られた肉が届いた頃、トンビも続々と集まってきた。
近くで見るとかなりデカい。
羽の先が痛んでいる様子は、激しい戦闘を想像させる。
悠々と上空を旋回しているかと思うと、瞬く間に滑降する。

警戒、警戒。
猫背気味に、急いで平らげる。

どうやら土手で、誰かが餌を放り投げていたらしい。
その人がいなくなると、一斉にいなくなった。
なぁんだ。
でも、おいしいものは取り合う気分で食べると、よけいおいしいね。