ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

大漁じゃ

窓から見えるアメフト部の練習は、寒くなって益々活発だ。
朝から「イチローッ!ホイッ!」などと訳の分からない掛け声が響き、
オチオチ眠ってもいられない。

彼らの上半身はメットや肩パットで非常にイカツイが、
下半身は驚くほど軽そうだ。

その下半身で細かい足踏みをし、横や前や後ろへすばやく移動する。
前へバタッと倒れたり、横倒しに回転したりもする。
何だか蟹みたいだ。

アメフトのルールは全く知らないが、選手はうじゃうじゃいる。
背番号90番台をつけている選手もいる。
一体何人いるのか。

蟹の大群は、ナイターでも練習する。
緑色に浮かび上がるグラウンドを踏み固め、
お互い正面でぶつかっては、泡を吹いて鋏を振り上げる。

甲羅の横から棒を差し込み、柔らかいところをこそばして
一匹ずつ倒していきたい。