ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

お詫び行脚

引越しの荷造りをしていると、借りパチしているものが気になる。

これは、お詫び行脚をせねば。

何人かに連絡を取り、返却の段取り。
中には「何か貸してたっけ?」と、すっかり忘れている人も。

ふと、返却しようと思った本の
付箋を貼ってあるページを開く。

社会学が私にくれたもの、それは、『言葉の世界』でした。
言葉をどう使うかで、人はものを見ることができるし、見ないこともできる。
見せなくもできるし、見えなくもできる。そして、見破ることも」

この一文が元凶。
めくるめく、本の世界へ。

遙陽子さんの『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』
何年か前、「ケンカが苦手やねん」と言った私に
「これを読みなされ」と女優U嬢が貸してくれた一冊だ。
いまだにケンカは苦手だが、
今さらながら、おもしろい。

ごめんUさん。もうちょっと借りさせて。