ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

堪忍してちょうだいな

チェーホフ『結婚申込』稽古
私達がテキストにしている米川正夫さんの訳は、戦前の日本語だ。
古めかしくて、丁寧。

現代なら「ヤバい」ですまされる意味が
「危のうございます」のように、たくさん話さねばならない。
「ヤバい」の3文字にに詰め込みたくなるけど、
まずは、体内リズムを落とさねば。

現代は、情報のスピードに合わせて話し言葉も早く短くなってきてるのだな。
それなのに皆、忙しい。
昔は、ひとつのことを伝えるのにも
時間と字数をかけたのに、
生活もゆっくりしていたようだ。

なんて、試演会を前にバタバタしながら考える。
覚える台詞もそれだけ多いのだよ。
私達明日、本当にできるのでございましょうか?