ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

夜の墓参り

帰ってきている先祖にご挨拶。
この墓地は盆期間中、万灯会が行われる。
ロウソクの光で墓を洗い、花に水をやり、お参りする。

帰ろうとすると、家族がやってくる。
「お墓はもっと奥よ」と声がする。
道を避けようとすると、いとこの一家だった。
奥さんとは「はじめまして」の挨拶。
「新聞でお見かけしてます」と言われる。
知らないうちに子供も二人増えていた。

新しい家族はいいものだ。
あぁ家族。
私も、『日詰さん』でなくなる時がくるのかしら。
それともここに葬られるかしら。
どちらにしても子供達、墓守を頼むよ。
それまでにお墓の場所をしっかり覚えていてね。

ロウソクの光であまり見えなかったけど、新しい絆は見えた。
あぁ親戚。