ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

キリンのお母さん

Aちゃんにつきあい、出町柳の「キリン館」へ。
ここは絵本の専門店だ。
絵本しか置いていないのに、お客さんは絶えない。
今日も、一組の母子が来ていた。

「チエちゃん見てみ。面白いで」と、Aちゃんが話しかける。
「なになに?」と駆けつけると、
Aちゃんは間違えてお母さんに絵本を見せていた。

お母さんは気づかない振りをしていた。
けれど3人共、気まずかった。
ここで笑うとお母さんだけ仲間はずれにしてしまうので
「へぇぇ、面白いなぁ、この絵本」
と、そっちの面白さでクスクス笑うふりをした。