シアター21『あのやさしい夜のなかへ』を観に、新神戸オリエンタル劇場へ。
死を目前にした偏屈な老監督と家族の物語。
第一幕は、ごめんなさい。
コックリコックリしてしまいました。
朝早く京都を発ったのと、食後だったのと椅子がふかふかのせい。
でも前に座っていた熟年夫婦も、顔を仰向けにしてウトウトしていたのです。
一幕の最後、安楽死させにきた"謎の男"が、指紋など他の証拠を消しているのに
注射を打った腕まくりを戻さなかったので、目が覚めた!焦った!
「志村、腕~!!」と客席から教えたくなった。
休憩でコーヒーを飲んだのもあるけど、
第二幕から、俄然面白くなった。
命拾いした老人の偏屈さが愛嬌に変化。
クリエイターとしての苦悩、けなす事で表現する愛情、
色々吐露して最後は心温まった。
終演後、前列の熟年夫婦はハンカチで涙を押さえていた。
みんな、一幕で寝ていた事は帳消しにして、
(いい舞台を見たねぇ・・・)と大満足で劇場を後にしたのでした。