ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

出の囃子

祗園囃子の曲は、大きく2種類に分けられる。
1.山鉾が出発する時、八坂神社に向かって囃す、厳かな”出(渡り)”の曲。
2.山鉾が帰る時、鉾町に向かって囃す、賑やかな”戻り”の曲。

特に”出”の曲は、神々しくゆっくりしている。
ベテランにしか許されない、難曲だ。

平成女鉾清音会は、今まで”唐子・白山”(からこ・はくさん)
という出の曲をレパートリーに持っていた。
これは巡行で言えば、四条河原町の辻回しで囃される曲だ。
”戻り”のメドレーに入る直前の曲なのだ。

今回、正真正銘、出発の曲から
教えてもらえる事になった。
これはとっても名誉な事だ。
私達も10周年目でやっと鉾が出発できそう。
ありがとうございます、O会長!

今日は函谷鉾嘉多丸会から鉦方、笛方、太鼓方が来て下さった。
見本を見せてもらうけど、把握できない。
ゆっくりだし。演奏しながら出す掛け声は息が続かないくらい。
ゼェゼェ。

「はい、”地囃子”はできたな。じゃあ次回は”小松”から」
ちょっと待ってくれろ!できてない、できてない!!

写真はこの夏見学させていただいた他の鉾の稽古風景です。