ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

トークよりインク

プリンターの修理屋さんが来た。
一人暮らしの家に見知らぬ男性を入れるのは、不安だ。
頭の中で警戒の黄色いランプが回る

「このパソコンで仕事してはるの?」
「一人で住んでるの?」
「実家はどこなの?」など
色々質問してくるおじさんだった。

負けじと
「この部品は定期的に換えなきゃいけないの?」
「修理の人は何人くらいで回ってるの?」
「今日は何軒目なの?」
など、質問返しをする。

プリンターは、本体価格よりもインク代で儲けるんや、などと裏話も聞いた後、
「今日はお嬢さんラッキーやな」とカラーインクをくれた。
「わ~い!」と、思わず喜ぶと
「そこでお嬢さんにお願いがありまんねん」と言われ、ドキッとする。

「デートして」
(そう来たか!!!)
「というのは冗談で、アンケートに書いて送って」
と、顧客満足サービスの用紙を渡された。

このコメントで技術屋さんの成績や給料が決まるそうだ。
「サービスの方のトークが面白くて、御社の製品がもっと好きになりました」
と書いてあげたよ。
本当はインクにつられたのにね。