ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

グローバル化と伝統文化

グローバル化と日本社会の変容」という
公開シンポジウムを聞きに、佛教大学四条センターへ。
プログラムは4つ。
グローバル化と日常生活の合理化
    ーマクドナルド化する社会ー 丸山哲央
グローバル化とデジタル化
    ー学校に通わないと学べないかー 白石克己
グローバル化と伝統文化
    ー今、祇園祭で守るべきものは何かー 八木透
グローバル化と心の変容 東山弘子

目当ては3番目の講演。
開演時間に会場に行くと、すでに150人ほどがぎっしり集まっていた。
丸山先生はグローバル化マクドナルドのように合理化されたシステムが地球規模で画一化)されることに警鐘を鳴らしておられた。でも一方、地球規模で物を考えるとローカル(個性)が見えてくるともおっしゃっていた。
八木先生は、都市祭礼(祇園祭)は風流(趣向を凝らし、魅せる)が本質にあるとおっしゃった。だから変化しなければ続かない。他地域の人への開放、新たな鉾の参入、女人禁制の問題など、形を変える選択はこれからの京都のグローバル化(いい意味でね)にも繋がるのでは、と講演された。
山鉾町の真ん中で発表するにはこれがギリギリかな、と思うような所で止めておられた。
でも平成女鉾清音会会長としては、背中を押してもらったような内容だった。
八木先生は綾傘鉾の役員もされているらしい。
こういう町衆が、祇園祭の色んな所に潜んでおられるのも、京都の奥深さやなぁ。