医師である知人に薦められたものの、手つかずだった本に着手。
上橋菜穂子ワールド。
図書館では児童書やティーンコーナーにあって、ファンタジー小説に分類されている。
これが、読み始めると面白い!
主役はエリンという女性。
霧の民(アーリヨ)という種族の母親は、聡明で強い。
リョザ神国王の真王(ヨジェ)も女系。
闘蛇(龍のような動物)や王獣(火の鳥みたいな動物)という、恐ろしい獣も登場する。
謎の多い王獣は、時にモフモフで、なかなか愛らしい。
I闘蛇編 II王獣編 で一旦終わったけれど、図書館で予約して
III探求編 IV完結編 と、2週間で読んでしまった。
ティーンズ向けとは言え、政治や生物の生態、教育や医療、遺伝、音響工学など、取材に裏打ちされて、話は自在にふくらむ。
エリンはずっと、探求し続ける。
「人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分が何をしているのかを知り、考えない限り、大きな変化は生まれない」
記録を残すこと、真実を知ること、考え続ける事の大切さも感じた。
あと、V外伝 刹那 が残っているのだ。
幸せすぎる。