「のりのつくだ煮」など、今までほとんど食べたことがなかった。
入院に際し、「これ、持って行きよし」と渡された。
大丸で購入した、要冷蔵の高級品。
せっかくなので荷物に入れた。
病院食は煮物や和え物が中心。
温かいものは熱々で届くので、結構おいしいけれど、毎食どんぶりサイズのご飯には辟易する。
そこで、海苔の佃煮の登場。
板海苔とは違う、ヌラヌラした黒い食品。
味は、ふんわりとした甘味。海鮮の香りや藻臭はほとんどない。
ちなみに術後翌日の便は、黒かった。
「海苔の佃煮みたいな色でした」と言うと、看護師さんが慌てた。
腸から出血しているかもしれない、とのこと。
不安にかられていると、主治医が来て
「手術の直後は、黒いかもしれないけれど、手術している時に出血は伴うので、そんなに気にしなくて大丈夫」
と教えてくれた。
それ以来、私にとって、海苔の佃煮は血便のイメージ。
(ごめんなさい。)