図書館で、京丹後の歴史資料『丹哥府志』(たんかふし)のレファレンス。
そこに掲載されている「暮間の滝」の場所を知りたい、とのこと。
『丹哥府志』にある「暮間の滝」の記述には
断岸より直に流れて海磯に落つ凡廿丈余、 滝の正面洪蕩たる大洋聊か礙ぐる所なく
朝日に映じて光を生じ五色の珠玉を雨ふらす、
と、ロマンあふれる解説が書かれている。
レファレンス担当者にも協力を仰ぎ、京都府京都学・歴彩館や福知山公立大学メディアセンター、宮津市立図書館、伊根町コミュニティセンターほっと館など色々問い合わせ、最終的に『伊根町誌』に「暮間の滝」の記述と名勝史跡略図「暮間の滝」を発見した。
結果、その辺りには「朝間の滝」と「暮間の滝」があることが判明した。
『丹哥府志』の文章をよくよく読むと
「朝間の滝」
断岸より直に流れて海磯に落つ凡廿丈余、 滝の正面洪蕩たる大洋聊か礙ぐる所なく
朝日に映じて光を生じ五色の珠玉を雨ふらす
「暮間の滝」
其西に暮間の滝あり
ではないか、という結論になった。
歴史や地理、色んな考察をしたけれど、最後は国語力で読み解きました。
両方の滝が掲載されている地図も提供できて、なんとかひと安心。