ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

還幸祭お迎え囃子

午前中は、祇園祭後祭の巡行を甥っ子と観に行き、
午後からは、還幸祭の準備。
関西テレビさんが、美容院での頭のセットからメイクから、密着撮影してくださった。

三条会商店街でのお迎え囃子は、まさに祭!
即断即決とチームのまとまりが試される連続でした。

一部の囃子は、お馬さんの通行により中断。

いよいよお神輿のお迎え囃子は、大揺れ。
事前に6人の興丁イケメンズが
「任せてください。でも6人では足りないな。あと2人は必要だな」
とおっしゃって(そんな大層な)と思ったけれど
実際には三若神輿会の担ぎ手の方々がなだれ込んでくる勢いがすごかった。
イケメンズ、人柱となって弾き飛ばしてくださいました。

そのまま囃子を続けていると
四若と錦のお神輿が二基、二方向から渡御され、切り替えしのシビアなところで
「やめやめ~!」と指示があり、ストップ。

このまま神事が終わるまで止めたほうがよいか、太鼓方で協議していたところへ
三若の幹事長が人波をかきわけ、わざわざお越しになって
「これから三社差上げを行います。囃子で盛り上げてください」と頭を下げられました。
それでも再開の判断をしあぐねていたところ
錦さんが「さっきはすみません。どうぞ囃子を再開してください」と言いに来られました。

そうだった!
私達は、お神輿に渡御された神様に聴いていただくために、ここまで来たのだ!
はっと気づいて、囃子再開!
急遽、曲を組み替えて、抑揚がありつつ急停止可能な態勢で盛り上げました。
周りにいる清音会の太鼓方連中、扇子で煽って嬉しそう。
けれど、(まだ続けろ)なのか(もっと盛り上げろ)なのか計りかねて、笑えてきます。
そして神事に入りました。

四若さんが「さっきはすみません」とわざわざ来られました。
皆さん、一見イカツいけれど、大変紳士です。

想定以上の事態に、私達も揺れに揺れながら、でも思い切り囃子を奏でました!
これが、祭ですね!
は~っ、気持ちいいっ!