ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

淡交社に聞く

「京都の出版社に聞く」という講座を聴きに、京都府立京都学・歴彩館へ。
今月は株式会社淡交社さん。
編集局 編集第2部次長と編集局 編集第1部次長兼「淡交」編集長のお話。

淡交社」は、昭和22年設立。
主に茶道に関する書籍や雑誌を発行している出版社。
京都でお茶の世界は”ゆるぎない商売”という印象だけど
若い編集者の感覚も加えて
パン屋の本、バイリンガル茶の湯本、「ぼくらの京都」マンガコンテストなど分野を広げているようだ。

2018年3月に「茶室露地大事典」を出版し、その編纂に関わった方が
「気力が必要。私は途中で途絶えました」と、かなりお疲れの様子だった。
めっちゃニッチな事典だしねぇ。

それでも「茶室露地」は建築関係者や茶道関係、図書館から需要があったり
”羽箒”の本が山鳥の研究者に重宝がられたり
文化は広がっていくらしい。

ただ、お点前の動画配信は難しいようだ。
権利は家元の範疇にあるのだとか。
伝統文化に携わる仕事の難しさやねぇ。