ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

あたらしい憲法のはなし

日曜日の衆議院選挙に向けて、実家から持ってきて、読み直した。
「あたらしい憲法のはなし」
文部省によって昭和22年8月に発行された、小冊子。

私の中学でも配布された。
現在の日本国憲法が、中学生にも分かりやすく解説されている。

憲法は国で一番大事な規則「最高法規」で、2つのことが記されている。
1.国の治め方、国のやり方を決めた規則
2.基本的人権を決めた規則

前文による考えは3つ
・民主主義=国民全体の意見で、国を治めていく
・国際平和主義=世界中の国が戦をしないで仲良くやっていく
主権在民主義=国民全体の考えで決まるのだから、国民全体が一番偉い

戦争放棄」の項では2つの決め事がされている
1.戦力の放棄=兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは一切持たない
2.戦争の放棄=よその国と争い事が起こった時、決して戦争によって相手を負かして自分の言い分を通そうとしない
(抜粋)「放棄」とは捨ててしまう」ということ。しかし皆さんは、決して心細く思うことはありません。日本は正しいことを、他の国より先に行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。(中略)あの恐ろしい戦争が二度と起こらないように、また戦争を二度と起こさないようにいたしましょう。
と、書いてある。

基本的人権には3つある
自由権=自分の好きな所に住み、自分の好きな所に行き、自分の思うことを言い、自分の好きな宗教を信じる
・請求権=教育を受ける、教育をしてもらうことを請求できる、争い事が起こった時、裁判で公平に裁いてもらえる
参政権=国を治めることに色々関係できる。投票したり、立候補したり。

国会が「立法」をするところであるとか、衆参議院の役割分担、政党の意義も改めて参考になった。

昭和21年に総選挙が行われ、新しい国民の代表が選ばれ、その人々が作った憲法
この冊子を読んで、当時の私は感動したものだ。
今となっては「古い憲法のはなし」になるのかなぁ。

とにかく日曜日、私の「参政権」は行使させていただきますよ!