現代演劇レトロスペクティヴ エイチエムピー・シアターカンパニー エクスペリメンタル・パフォーマンス
『阿部定の犬』を観に、伊丹アイホールへ。
カタカナばっかりで噛みそうだけど、1970年代に上演された、黒テントの戯曲の再演。
アングラ演劇だけに、薄暗い見世物小屋で見てる気分。
阿部定さんは、男たらし。
色んな男性が阿部定さんの犬になりたがる。
しっぽが生えてきた人(犬)もいる。
土左衛門の女性は、流されながら色々話す。
生まれた時からよくしゃべる赤ん坊の万歳君とか
ちょこちょこ出てきて何でもお見通しの写真家とか
アングラな人達が、登場しては歌っていた。
結構悲惨なストーリーだけど、歌のおかげか、
登場人物が好き勝手に暮らしているからか
まぁ、ええんちゃう?
という気分になる。
チケットを見せると小石をもらって、それでお面と交換した。
白黒写真で、なんだか震災孤児みたいな、ちょっと不気味。
お面屋の方に聴いたら「仰ぐのが一番の活用法です」と教えてもらった。
”犬うちわ”ならぬ”犬お面”、かぶったら私も阿部定さんに愛されるかしら?