ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

桂あやめさんの男女共同参画論

女性落語家、桂あやめさんの講演を聞きに、ウィングス京都へ。
男性社会で、女性としてどんな苦労をして乗り越えてきたか、
というテーマだけど、落語家らしく、面白くお話してくれる。

ネタのエピソードが、印象に残った。
古典落語は女性には向かないらしい。
「こんばんは」と言っても、
聴き手は登場人物が男性か女性か分からないとか。

だから男性の格好をしてみたそうだ。
短髪に男仕立ての着物。
すると登場した時から男か女か分からず、
お客さんがもっと首をかしげたとか。

そこで登場人物を女性にしてみた。
「時うどん」なら可能なんじゃないか?
けれどもあれは夜中0時頃の話。
遊郭を冷やかした男たちの帰りがけの話。
江戸時代に女性が夜中に出歩く理由が難しい。

というわけで、最近は創作落語をされているとか。
”嫁姑”の落語を聴いた。
現代的でインターナショナルだけど、扇子も使う。

あやめさん、そのうち年を取って男か女か分からなくなったら古典に戻るって。
女は長寿だから、いつか女性落語家が長老を占める時がくるだろうって。

その頃には、今の創作落語が古典になってるかもしれなくてよ。
何しろ今は変化のスピードが早いからね!