ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

プロンプにスランプ

『建築家M』の通し稽古。
とはいえ、まだ、役者陣はセリフがうろ覚え状態。

演出助手の市川氏がプロンプについてくれた。
プロンプとは、役者がセリフを忘れたときにこっそり教えてくれる仕事。
私達にとっては命綱!
演出の田辺氏も「寝ないでくれよ」などと冗談を言ってたけれど
彼は「大丈夫です」と自信ありげ。

でもプロンプは難しい。
役者が演技で間を取っているのか、セリフを忘れているのか、瞬間瞬間で判断しなければいけない。
また、芝居と台本の2つを常に追わなければいけない。

いざ通し稽古が始まり、私が言葉に詰まって
市川氏に視線で助けを求めたら、あいにく彼は台本を見つめていた。
「なんや?!セリフ?」と聞くと、演出家が教えてくれた。

ちゃんとプロンプをしてくれた時もあった。
でも低い声で、マフラー越しに話すので
「え?!」「え?!」と聞いてしまった。
結局演出家が教えてくれた。

どうもヤカラな感じで変なプレッシャーを与えてしまったかもしれない。
ごめんねごめんね~。
要は、私がちゃんと覚えたらいいんやけどね。