京都の大蔵流狂言、茂山千五郎家の花形5人衆で組んだユニットが
土田英生氏とごまのはえ氏の脚本・演出で公演を行った。
その本番を観に、京都先斗町の歌舞練場へ。
長短織り交ぜて4作品。
今年の夏頃、ごま氏から電話が入った。
「祇園祭の『鯉山』の話、知っていますか?」
琵琶湖で獲れた鯉から小判が出てきた、という内容。
私の知っている話とは全然違う。
「それ、ポピュラーじゃないよ」
と言ったら不安がっていた。
それでも彼は作品にしたようだ。
狂言師達の所作や口調が室町時代っぽい。
原作をパロディにしているので
二転三転と展開して面白い。
客席は大いに沸いていた。
果たしてその原作がどんなものかは、京都でもほとんど知る人はいないと思うけどね。