ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

大きいサイズのボレロ

Mリンに、スタイリストを頼まれた。
来週、身内の結婚式があるそうだ。
手持ちの桂由美のドレスに合う上着を探して欲しい、とのこと。

そのドレス、本来はボレロとセットで購入されたそうだ。
だが何年も前に買ったので、Mリンには小さくなってしまったらしい。
セットのボレロでは、信楽の狸状態になってしまうとか。
できればウェスト部分をカバーできる一品を選んでほしい、という条件。

伊勢丹にフォーマル関連が充実していると聞いて、
デパート内を歩く、歩く。
いかんせん私はヒョロヒョロ体型。
Mリンはコロコロ体型。
二人で並ぶと、科学館の鏡みたいな空間のうねり。

こんな対称的な私に、彼女の悩みが理解できるだろうか・・・。
レースをまとい、
ストールをまとい、
ニットやファーをまとって、
閉店の音楽と共に、タフタに行き着いた。

これ!
こんだけ生地に張りがあったら、体型も隠せるよ!
首周りもスッキリしているから、小顔効果もあるよ!

早々に「今日はもうあかんわ。あさって高島屋行こ」と諦め、
最早自分では判断できなくなったMリンに必死の説得。
予算はオーバーしたけど、これ以上のブツは他にはない。
服との運命の出会いには、確信のある私。

いいのが見つかった。良かった。
後から考えれば、寄り道せずに
最初から「大きいサイズのコーナー」へ行けば良かったのよね。