大学の講義で使っているビデオの内容が古くなってきたため、
演劇をするのはどうか、と提案があった。
え、演劇~?
困ったなぁ~。
登場人物は3人。
面子は芝居未経験の素人ばかり。
だがみんな、乗り気である。
キャスティングを試してみると、主役の看護学生役は、
Kさん(50代男性)にやってもらうのが一番良さそうだ。
私はナレーションで控え目に。
これなら勝てるかも!
そこから厳しい稽古が始まった。
「リアクションが薄い!」
「視線が泳いでいる!」
「間を縮めて!」
「ギャグが笑えない!」
Kさんも、皆さんも、よくがんばった。
学生達の反応はすごかった。
えもいわれぬクスクスが教室に充満した。
ビデオを投影していた頃は、バタバタ沈没していた時間なのに
誰も寝てるものはいなかった。
最後は「アンコール」まで沸き起こった。
アンケートにも「めちゃめちゃ劇が良かった」
「劇をがんばってくださりありがとうございました」などと書かれていた。
ナマの力はすごいな。
「ゲキ」っていう表現は、どうにもこそばゆいけどね。