ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ゲキの力

大学の講義で使っているビデオの内容が古くなってきたため、
演劇をするのはどうか、と提案があった。

え、演劇~?

困ったなぁ~。
登場人物は3人。
面子は芝居未経験の素人ばかり。

だがみんな、乗り気である。
キャスティングを試してみると、主役の看護学生役は、
Kさん(50代男性)にやってもらうのが一番良さそうだ。
私はナレーションで控え目に。
これなら勝てるかも!

そこから厳しい稽古が始まった。
「リアクションが薄い!」
「視線が泳いでいる!」
「間を縮めて!」
「ギャグが笑えない!」

Kさんも、皆さんも、よくがんばった。
学生達の反応はすごかった。
えもいわれぬクスクスが教室に充満した。
ビデオを投影していた頃は、バタバタ沈没していた時間なのに
誰も寝てるものはいなかった。
最後は「アンコール」まで沸き起こった。

アンケートにも「めちゃめちゃ劇が良かった」
「劇をがんばってくださりありがとうございました」などと書かれていた。

ナマの力はすごいな。
「ゲキ」っていう表現は、どうにもこそばゆいけどね。