ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

栄ちゃんの欠片

世田谷の叔母の家へ、父の会葬御礼と四十九日の報告に伺う。
叔母は、父の従姉妹である。
男ばかり5人兄弟だった日詰一家に、
「男みたいに」可愛がられたとか。

思い出話をたくさんしてくださった。
「千栄ちゃんのお芝居、観てあげて。うちの旦那だって見たのよ」
と父に勧めてくれたのも、叔母ちゃんだとか。

家にある、栄ちゃん(父)の写真を探してくださった。
お祖母さんのアルバムから、
台紙ごと切って渡してくださった。

あぁこの丸い背中、お父さんや。
これは、今の私よりまだ若い時のお父さんやなぁ。

父のかけらをたくさんいただいた。
帰りのカバンは、少し重くて温かかった。