ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

色即是空

人は死んだら、『無』になるのではなくて、『空』になるんですよ。

と、知合いに教えられた。
大企業を去年定年退職した、ダンディなおじさまだ。

『色即是空 空即是色』と言うでしょう?
すべての物質は、つきつめれば素粒子クオークと呼ばれる集合体になるんです。
陽子や中性子が回っている空間で構成されているのです。
この、固い机だって、消しゴムだって、実際は空(くう)です。
これが、『ゆらぎ』の考え方。
釈迦如来はそのずっと前に『色』は『空』だと言ってたんですねぇ。

お父さんは「無になった」のではなく
「空(くう)に帰った」のかな?

素粒子になってその辺を飛び回っている)と考えると
なんだか帰り道の空気がやわらかく感じられたよ。