『愛のテール』のシーンは、「現実の世界」と「夜の国」に分かれている。
夜の国は、歌や踊りが豊富にある。
稽古は今のところ「夜の国」が主で、
私はベンチウォーマー。高みの見物。
無責任に爆笑したり、野次を飛ばしている。
そんな私が愛用しているのは、
アメリカで購入したルームシューズ。
カナダ人が作ったそうだ。
膝までのニット。足底は皮製。
ニットキャップ劇団員、高原嬢にうらやましがられている。
でも、君達には分かるまい。
寒いのだ。
一人ひそかに隙間風や出演者の立てる埃と闘っているのだ。
裸足族の君達とは、住む国が違うのだよ。