ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

娘の父

父、来訪。
父が来ると、家が急に騒がしくなる。
トイレに行く事も電話をかける事も座る事さえできない。
ずっと話しかけられるからだ。

今日も、麻雀の作戦から、
硬式と軟式とソフトボールの打ち方の違いなど、色々聞いた。
父は男5人兄弟の真ん中で、男道まっしぐら。
子供にも野球や麻雀や競馬など、色々伝授したかったらしい。
男の子が欲しかったが、生まれたのは女2人である。
しかも私は小学生からずっと運動音痴だった。
さぞかしがっかりしたに違いない。

せめて結婚して義理の息子を、とか、孫に男の子を、など思っているが
いまだに実現しないままである。
私は父の専門外の演劇という道に進み、大学卒業の時はもめたりしたが、
これで何とか落ち着いてきた。

今は父の話が面白くて、とても興味深い。
母によると、父も私の事をそれなりに誇りに思ってくれているようだ。

父が今度来ても分かるように、
鍵の開け方や食器の場所や風呂の点け方を教えた。
次は2ヵ月後に来ると、予告メールがあった。
親と未来の話ができるのは、ありがたい。