Kさんに「どうして演劇を始めたの?」と聞かれた。
理由のひとつは、コンプレックスかなぁ・・・。
私は小学生の頃から、「声が変」って言われててん。
「起立」「礼」と号令をかけてもクスクス笑われるくらい。
中学に進んでも、「変な声の子がいる」と、よそのクラスから見に来たくらい。
一緒に食事をしていたAちゃんが「あぁ、大山のぶ代もそうやったんやで」と言う。
当時の私の声は何ていうか、ガラスの糸みたいな、繊細で透き通った声やった。
Aちゃん「大山のぶ代は、小学生からしゃがれ声やったそうやで」
せやし小さい頃の私は、話すのが苦手やってん。
ほんまおとなしかったんよ。
Aちゃん「大山のぶ代も人見知りやったんやて」
ほんでもしゃべるのを我慢してたら、余計に声を出したくてしょうがなかった。
話す言葉を求めていた。
台詞が決められている台本やったら自分の声で表現できるやろ。
これなら思いっきり声が出せる!
探してた世界に巡り合えたんよ。
Aちゃん「そうそう、大山のぶ代も・・・」
Aちゃん!大山のぶ代はいいから!!
今、私の話をしてるんやから!!
というわけで、しゃがれ声の、
いえ、ガラス声のコンプレックスは
ドラえもんとなって、
いえ、舞台で生かされるようになったのです。
ふぅ~っ。
・・・・・・・。
それにしても、大山のぶ代は適性が見つかって良かったね。