ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

たかだか100年

平成女鉾清音会10周年記念行事に向けて、挨拶回り。

「うちはここに住んで、たかだか100年くらいですけど」というようなお話を伺う。
もう最近は、こういう話が出ると(キタキター!)と、ゾクゾクする。
祇園祭山鉾町に生きる人々がそれぞれ、
自分の生まれる前の話を自分の事のようにお話しする。
それがまた興味深いのだ。

「当時の烏丸通りはまだ細くて、主流は室町通りでした」とか
場之町は元々米場之町と言うて、東海道を経て届いた米がここでいっぺん集配されたんですわ」とか
「三行半(みくだりはん)いうのは、他の男性と結婚してもええ、という許可書みたいなもんですわ。当時は女性が都に少なかったんで、すぐに片付いてしまうんでっせ」
などなど。

祇園祭に関わっている人々は、お祭りを継承していることで誇り高く生きておられる。
そういう方達とお話ができるのも、平成女鉾清音会に関わったおかげ。

私もそのうち、孫や子にそんな話をするおばあさんになるんやろかなぁ・・・。
(いえ、今日お会いしたのはおじいさんではないんですけどね)