『チャングムの誓い』が最終回を迎えた。
16世紀初頭の朝鮮王国で、
宮廷料理人から王様の主治医に登りつめた女性の物語である。
NHKの編成上、私は大体この後に『ER X』も観ている。
これらを続けてみると、医術の違いをまざまざ感じる。
朝鮮王国では、脈ですべてが診断される。
治療法は薬草、針、灸、食養生。
麻酔まで、針二本でやってしまう。
21世紀のシカゴでは、まず管をつなぐ。
心拍、呼吸、血圧、すべて数字で読み取る。
その後挿管したり、心肺蘇生器などで緊急措置をする。
『チャングム』を観た後だと、
『ER』の医師達に、思わず(脈を取らなくていいの?)と思ってしまう。
現代の西洋医学は、"手当て"ではないのだなぁ。
朝鮮の王様は早死にしてしまったけど、
腸閉塞くらい、もう1時間後ならERで直してもらえたのに。
いや、あくまでもNHKの時系列でね。
でも王様はチャングムに感謝して死んでいったから、それで幸せだったのだろなぁ。