ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

おでんとおじいさん

烏丸通高辻辺りの鳥居をくぐり、道をくねくね行くと、掘立小屋がある。
一畳半程の廃材とトタンで組まれたスペース、破れ提灯がかかっている。
夜になると明かりが灯り、中からラジオの音が漏れる。
どうも屋台をやっているらしい。

気になるお店に、一番似合いそうなごまのはえ氏を連れて行く。
いざ小屋の前に来ると腰が引けるが、
高原嬢がガガガと扉を開けてくれた。
煮しまったおでん、カウンター、ハンチングをかぶったおじいさん。
鯖の味噌煮、芋タコ煮。
いんげん胡麻和え。

お父さん(と、皆に呼ばれているらしい)の話はとても楽しかった。
生い立ちや、今の家族や、色々聞かせてもらった。
「サービスだ」と日本酒を冷やでぐいぐいご馳走になった。
雨が降り、パラパラと音がする。
大学の寮歌をかける。
トイレは近くのコンビニに借りに行く。
落ち着いた。癒された。なんだか不思議な夜でした。

写真は、隣の神社の張り紙。
大きい犬が2匹いるのだ。
セーラーとジョリーという名前らしい。
セーラーは高齢で、すぐ下痢をするらしい。