ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

チャコの台所物語

あたしの名前はチャコ。
この家の"隠れペットヒエラルキー"では下層チームね。
黒光りする羽がチャームポイントよ。

今日も、台所排水口に残されていたカスをムシャムシャ戴いていたの。
そしたら、突然電気がついて、見つかっちゃった。
人間ったら、大声を張り上げて
「今昼やで!昼から出てこんといて!」とか何とか叫んでる。
そんなの勝手じゃない。ぷん。

人間、必殺兵器の台所洗剤をあたしにかけようとするの。
これを浴びると、
あたし達アブラ関係者は息が出来なくなるのよ。
だから、逃げてやるの。
私の後を洗剤の筋が追いかけてくる。
キャー!危ない!
ついに大かぶりしちゃったわ。
私、引っくり返ったわ・・・液が鼻腔にまとわりつく・・・さよなら・・現世・・・今度はカナリアにでも生まれ変われますように・・・
と、思ったらなんでもないじゃない。ぬるぬるしただけ。
平気、平気。またまた回復してカサカサー!
冷蔵庫の下へゴー!

人間が
「あぁ・・・やっぱりシャンプーはあかんか・・・」とつぶやくのが聞こえたわ。
当たり前じゃない。
シャンプーは人間だって顔にかかっても平気でしょ。

シャンプーを浴び、つやを増したチャコのサバイバルは続く・・・。