ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

銀杏爆弾

そのイチョウは御所からはみ出して生えている。
雌の木らしく、この季節になると銀杏が実る。
それが車道に落ちて、車に轢かれ、バス停に異臭を漂わせる。
あの臭いの、キョーレツな事と言ったら!!
誰かがその辺に戻したんじゃないかと思うばかりの、胃液と消化された食物の臭いだ。
オエ、オエー。

うららかな天気が続いたある日、自転車でその下を通りかかった。
ふいに風が吹いて、バラバラと上から実が落ちてきた。
銀杏爆弾投下。
うひゃ、やられた、サイアクー!
オエー。退散。逃げろー!!