ニットキャップシアターが7月に長崎で短編集を上演する。
通し稽古を稽古場で見せてもらった。
『おばけ』
『霧の中』
『顧問の気持ち』
『どうくつごっこ』の4編。
キナ臭い地方の政治の闇(霧の中)とか
昭和の匂い漂うノスタルジー(おばけ)とか、
複雑な関係性による湿度の高い世界は、絶品。
コロナ初期のリアルな家庭劇(どうくつごっこ)も、ヒリヒリしながらニヤニヤ観劇。
そう言えばこの夫婦、結婚、不妊治療と見守っていて、今はお子さんが産まれたんやねぇ、と、重層的に感慨深い。
演劇部の顧問になった体育の先生の話(顧問の気持ち)は、ツラい立場にありながら、生徒への愛にホワホワした。
(4編だけかぁ)と思っていたけれど、濃厚な内容ゆえ、色んな気持ちを凝縮して味わった。
時間以上の、料金以上の満足感。
今日は、お支払いの代わりに感想大会。
長崎の諸君、ぜひご覧ください。