ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

カラスを呼ぶ女

お三味線の師匠、焼酎亭ちどりさんから連絡。

「中棹三味線に、慌てて細棹の糸巻きをつけてしまってました~」

そう言えば、なんか糸が安定しないと思った。

ちどりさん、わざわざ糸巻きを持ってきて、替えてくれました。

 

いっちょまえに「安定しない」と言ったけれど、私がおかしいと思っていた弦の糸巻きだけが、正当な糸巻きだった。

てへ。

 

それにしても、ちどりさんに手ほどきしていただいてから、三味線がぐっと身近になった。

巻きつける糸の種類も、巻き方も、自分のやりやすい方向に変えて良いらしい。

頭がカチカチになって教本にかじりついていたのが、気楽に手に取れるようになった。

触っていると、何となく、音程の感覚がつかめる…気がする。

 

窓を開けて三味線をつま弾いていると、カラスが寄って来て「ア~」と鳴いた。

カラスよ、仲間がいると思ったか?