昨年末の焼酎亭一門会で気をつけなければいけないポイントは、金屏風だった。
高価で貴重な金屏風。
自分の落語でも
「決して触らないように。万が一傷つけると、この後の高座に支障をきたします」
と注意を促したものだった。
実際、仕込みやバラシでも、金屏風は指名されたメンバーが手袋をはめて、指紋や傷をつけないように細心の注意をはらったのだ。
このお正月、某お寺で、金屏風がはっきり傷ついているのを発見した。
ここ!
こんなに!
見ただけで、傷つけちゃった人の焦りとか、わちゃあとか、反省とか、後悔が一挙に襲ってきた。
しかもこんなに見えるところに飾られて。
伊丹アイホールの金屏風は、無事に保管されたと思います。
この傷は、「他山の石」として、まなこに刻みたいと思います。