ひめ日記3

日詰千栄の日々を綴ります。芝居のこと、祇園囃子のこと、京都のこと。

ENUNDO

ドキュメンタリー映画『ENUNDO』を観に、京都府立京都学・歴彩館大ホールへ。

自然染色家、伊豆蔵明彦さんの活動の記録。

桑の葉を刈って、一万匹の蚕を育てて、巨大な球体の上で繭を吐かせると、糸の大球体ができる。

その球体が、ロビーに飾ってありました。

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養蚕に使う蚕は、通常、繭玉になった時点で糸を取るために乾燥させたりゆがいたりして、殺されてしまうらしい。

NYのFITで子供に「蚕は死んでしまうの?」と尋ねられて、一念発起した伊豆蔵さん。

失敗に失敗を重ねて、殺さない生糸の芸術を編み出したらしい。

 

映像は、蚕ちゃんのバリバリ食べる様子や、

次第に透明になって、繭を吐く直前に球体に乗せられている様子、

糸を吐き終わった後、球体から落ちてサナギとして転がっているさま、

最後に真っ白な蛾になって交尾しているところまで

とにかく、蚕ちゃんフェスティバルだった。

 

蚕ちゃんは頭を回しながら糸を吐く。

生命は巡る。

円運動。Circles of Motion.

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